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クリスマスに大掃除、正月にドラクエ。完全無欠のひきこもり★


by m_37564
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今から緊張してます。

ちょうど去年の今頃でした。

「来年、うちの社中でお席をもつことになりました」
と、先生に言われたのは。

秋。お茶会のシーズンです。

お茶を習い始めてすぐの頃から、先生に連れられて
何も分からないまま、雰囲気とお茶を味わうためだけに
のほほーんと参加してきた私。

わー、このお菓子かわいい。
あの水差しキレー。
あ、もみじが色づいてる。
あの人の着物、カッコイイ!


そんなユルい姿勢でもって臨んできたお茶会。


まさかプレゼンターとして参加することになろうとは!!!





そしてまさかのお手前さん






私の先生の師匠にあたる方のはからい…というか、ご指名により
うちのお稽古教室で一席お預かりすることになりました。

結構スゴイというか、センセーショナルなニュースでした。

ええー?!マージでー?!
予想だにしなかった展開。
え?お部屋はどちら?お道具は?え?え?何をどうすんの???

でも、そんな雰囲気のなかでも
私こまこ、ことの大変さがあまり分かっていない素人がゆえ
「それまた大変そうだなー。でも、ちょっと楽しそう♪
 お勉強させて頂けると思えば、ありがたいわ♪♪」
なんて呑気に構えてました。
そう、完璧「裏方」「お手伝い」志向だったんです。



しかし、先生の一言で空気は一変。



「あ、こまこさんはお手前お運びね」


な、なにー?!
あたし、出るのー?!?!


そう言われてからもう、必死!お稽古に必死!!

※お手前…文字通り、お客様にお手前を披露してお茶を提供する人
※お運び…お菓子やお茶をお出しする人

広間でのお茶会など、お客様が大勢いる場合
お手前さんは、正客(上座に座ってる一番エライ客)と次客(2番目にエライ客)の分のみ点て
あとのお客様には水屋(バックヤード、お台所)で点てたお茶を
お運びさんがお出しすることがあります。



その二役を仰せつかった私
めちゃめちゃプレッシャー… orz

まさかのスタメンベンチ入り。

あ、でも誤解しないでください。
これは別に私のお手前が上手とか、見栄えがいいとかそういうことじゃないんです。

水屋(バックヤード)を取り仕切ったり、お客様の対応をしたり
そっちの方がよっぽど重要で難しいんです。
お手前は、ただいつも通りにお手前すれば良いだけ(らしい)んです。

一番何も考えなくて良いポジション…と言ったら言い過ぎかもしれませんが
そういうことなんです。

お運びも然りです。
ちゃんと司令塔になるお姉さま方がいらっしゃるので、その指示に従いながら
お茶碗もって、客の前に座って、くるくるっと回して、お茶碗置いて
「お待たせしました(ニコ♪)」で、にじって立ち上がって、楚々と戻ってくれば良いんです。


つまり、私は一番の素人格にあたるということなんです。
お稽古場での位置づけはそういうことなんです。


でも…でも…

頭真っ白になって、身体が動かなくなっちゃったら?
何していいか分かんなくなっちゃったら?
高い道具を傷つけちゃったら?

私が恥をかくだけなら良いけど
お席をお預かりしている先生の面子を潰してしまったら?

しかも、お客様の殆どがお茶を嗜んでこられた方。
間違えたりつっかえたり、ごまかしたりしたら一目瞭然。

タダでさえ、つっかえずにお手前が出来たことなんて無いのに!!!

客の目を想像しただけで、身が縮み上がる思いです。




でも先生は言います。

「お能の舞台に立つような気持ちでね、優雅に。
 私が主役よ!さあ見なさい!という心意気でやれば大丈夫よ~。」




…んなバカな!?!

どんだけ~。どんだけ自信たっぷり~?



私も私で、1年もあったのに、今更焦るなんて…。
「もっとしっかり復習しとくんだった…」とか後悔してる場合じゃない。

今月に入ってからは、気合入れて毎回着物着てお稽古に行ってます。
(いや、普段から着て行けってかんじですけど…)
お洋服でしてるのとでは、やっぱり感覚が違うので。
袖や裾の捌き方とかあしらい方とか、動きの一つ一つを確認したいと思い
雨にも負けず、寝不足にも負けず、コレまで負け続けてきた自分に鞭打ってお稽古してます。

あと1週間!
今週はお茶会前の最後のお稽古。

もう…、必死です。
吐きそう!!!
by m_37564 | 2007-11-14 20:26 | 日記